映画「わが母の記」の親子の愛がせつない

昭和の文豪・井上靖さんの自伝的映画「わが母の記 」、観ました。4月28日封切り。

母親(樹木希林さん)は認知症が進み、記憶をなくしていくのですが、息子(役所広司さん)への何十年も抱えてきた思いが、壊れかけた人格から、漏れ出てきます。捨てられたと思い続けたきた息子の心も溶けていくのですが、母親の愛が信じられるようになったときには、母親は認知症が進み、すでに息子のことがわからない。

母親が亡くなるまで、妹夫婦、娘夫婦、妻と自分、この一族で母親をみんなで見まもり世話をしていきます。かつての日本は、みんなこうだったのでしょう。「介護」などという言葉はなかった時代です。

こうしたテーマの映画だと、観客を号泣させるのはたやすいと思うのですが、あえてさらりと流してカメラをまわしているような、つつましさと品がある映画だと思いました。

ぜひご覧ください。

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