個人向け国債10年ものの利率の決め方が変更になり、低金利下では若干有利に

本日、6月14日放送のFM横浜「THE BREEZE」の「Thuesday Budget」では、「個人向け国債」というテーマでお話しました。放送で紹介した内容のダイジェスト、アップしてみます。

TVでもCMが流れていますが、個人向け国債がリニューアルされました。

変更になったのは、個人向け国債の10年ものの利率の決め方。
6月の募集からになります。

これまでは、「基準金利-0.8%」 引き算方式

これからは、「基準金利×0.66%」 掛け算方式に。
  (訂正 2011年7月2日 「基準金利×0.66」でした。失礼しました)

基準金利とされているのは、金融機関がおもに売り買いしている10年国債の金利(「個人向けのタイプではありません)。

初回の利子は、0.77% 従来方式だと、0.37%

低金利下では、掛け算方式のほうが、若干高い金利になります。

今回リニューアルした背景には、個人向け国債の売れ行き不振があるのでしょう。

発売されたのは、平成15年ですが、この低金利で金利に魅力を感じない人が多くなり、発行額は下がるばかり・・・。

変動金利で年2回、金利は見直されますので、ずっとこの金利というわけではありませんが、金利があがっていくなら、この先、そう不利にはならないでしょう。


★日本の国債は大丈夫?という声もよくありますが。

国債は、国が国民からお金を借りるということ。借用書のようなものです。

国債が大丈夫かという声というのは、日本はちゃんと、借金を返してくれるのかという懸念ですね。
もともと国としての借金も多く、さらに東日本大震災の復興のために、借金がさらに増えるのが日本の財政事情です。

このまま、政府が対策をとらなければ、ギリシャのように借金が返済できないという状態にもなりかねませんが、すぐにどうこうということにはならないと思います。

そもそも、国債は不安で、預貯金は大丈夫ということではないんですよ。
銀行もあずかった資金で、相当の国債を購入して、預金の利子を生み出しているんですから。

円か、海外投資かという観点では、円にばかり資産を集中するのはリスクといえるでしょうが、私たちは日本に住む以上、ある程度の円をもたなければ、暮らしていけません。
ドルやユーロでは、スーパーで支払いはできませんから。

その円の預け先をどこにするかと考えたとき、中長期の運用先として、個人向け国債もひとつの候補になります。

中途換金した場合は、1年経過後から可能になり、その際、2回分の利子分が、差し引かれて戻ってきます。
つまり1年以上保有していれば、一応はプラスになるという仕組みです。

日本人は、とにかく満期まで持ち切るのが好きですが、10年満期まで預けておけなくても、大丈夫です。


★こんな買い方もおすすめ

個人向け国債10年ものは、発行は、1月、4月、7月、10月の3カ月ごと。
募集はそれぞれひと月前。3カ月ごと。次は9月です。

資金の半分で今回6月に購入したら、次の9月に残り半分を買う。

すると、利払いが、3カ月ずれるので、年間通すと、3カ月ごとに、利子が入ることになります。


★なお、これまで発行された10年ものの個人向け国債は、引き算方式で変更がありません。

今回の募集は6月3日から6月30日まで。

全国のゆうちょ銀行、銀行、証券会社などで、購入できます。
インターネットで購入できるところもあります。

以上。

★ちなみに、私は個人向け国債のキャンペーンおばさんではありませんから。



この記事へのコメント

ミツダ
2011年07月01日 13:28
久しぶりにのぞいてみました。お元気ですか?
個人向け国債の金利の決め方、「基準金利×0.66%」ではなく、「基準金利×0.66」ですよ。
0.66%を掛けたら、すごい低くなってしまう(笑)うっかりでしょうが、念のためお知らせしました。
管理人(北見久美子)
2011年07月02日 14:03
ミツダさん、こんにちは。ごぶさたしております。
ご指摘、あたがとうございます。
雑誌だったら、エライことになるところでした(^^;;;
MILLIONAIRE
2011年07月25日 16:23
個人向け国債の商品性は確かに改善されましたし、無用なリスクを取りたくない方には魅力的な商品なのでしょう。

ただし、こんなに大きな累積債務を抱えて、超低金利の国にもカントリーバイアスがあるなんて、私には不思議です(参考:「みんなの海外投資」http://www.minkaigai.com/archives/1689)。

日本人はただでも資産に占める不動産の比率が高いので、国際分散投資の必要性が高いはず。膨大な累積赤字を抱えた財政や、運用能力が低くて国債を買うしかない金融機関は、日本人の金融リテラシーの低さでもっているようなものです。

為替リスクはうまくコントロールしなければなりませんが、大前氏が指摘するように日本人は意図的に優れた金融商品から遠ざけられているとしか思えませんhttp://www.minkaigai.com/archives/1894
管理人(北見)
2011年08月08日 19:48
MILLIONAIREさん、「みんなの海外投資」の記事のご紹介、ありがとうございます。国際分散投資はこれからの日本人に必要とされていると思いますが、→→円高、の局面では国際分散投資の効果が実感できない人が多いようですね。リバランスするなど、今はじっと我慢ですかね。

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